
ニームの古代闘技場に展示してある剣闘士のイラスト。ANTONINとサインがある。
他の場所に本物や映像展示もある。剣闘士にはいろいろ種類があって、重装備だから強いというわけでもなく、鎧がない方が身軽で相手を翻弄して勝てる場合もある。そんな蘊蓄を番号にそって音声ガイドで聞いていく。一瞥で諒解できる楕円の空間もお腹いっぱいの付加価値によって集金装置としての説得力を確保している。
剣闘士には養成所があり、試合にはパトロンがつく。剣闘士が死ぬとパトロンは多額の費用をかけて要請された剣闘士を買取保障をしなければならないので、滅多に「殺せ」の判断は下されなかった。

石段の上に木製ベンチが設置されている。そろそろ老朽化で替え時か?
チュニジアのカルタゴやエルジェムは石段のまま。
闘牛時に赤いH鋼の間に堰板が嵌められる。闘牛にも数種の出し物がある。

剣闘士は経済的な要因で廃れ、闘牛が今に残っているが、観客が狂喜した見せ物は、テレビという箱を通して劇場型犯罪や世界の紛争へと変質してしまったのかもしれない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Gladiator
http://www.arenes-nimes.com/en/nimes/
http://www.watch-movies.net/movies/gladiator/