在来線でアルルに向かう。次の駅のアナウンスがあって助かる。スピードはTGVと変わらない感じ。予定通り12:05アルルに着き、次の日のために時刻表をもらうと、SNCFのWebサイトで調べたのと時間が違う。現場主義で紙の時刻表を優先してみよう。デジカメの電池がなくなる表示が出ている。とりあえずHotel du Museeに行ってみるが、やはりチェックインは14:00から。荷物を預け、20分ほど充電させてもらう。中庭とレストランがなかなかいい感じのホテル。

アルルはローヌ川沿いの小さな街。今日はゆっくりしよう。ホテルにあったチラシに円形闘技場でスペクタークルがあるようなことが書いてあったので、行ってみたが、何もやってなかった。一部修復中のようで、修復が終わっている部分はとても綺麗になっている。闘技場を一周しながらレストランチェック。スパゲッティゴルゴンゾーラとビールで11.9euro。混んでいてなかなか注文がでてこず、闘技場を見ながらビールを飲んでゆっくりはできたが、量は少なかったし、スパ8.5euroの価値はなかった。
食後サントロフィウム教会と隣接する回廊へ。街中でアートのイクスビジョンがあり、回廊では入場料3.5euroで3人ぐらいの展示が見れた。ファッションフォトグラファーといったらいいのか、RICHARD AVEDON(1923-2004)の写真が面白かった。通しの券もあるようだが30euro以上と高く、全部制覇するつもりもないし、あちこちで3〜6euro取られたんでは京都の社寺巡りの拝観料みたいでかなわん。

アルルと言えばゴッホ。彼が入院し、中庭の絵を残している場所が文化センターとして再生されている。日本人がよく来るのか、なんとか塩石鹸ありますみたいな張り紙がしてある。ここでも展示があるようだがパス。ゴッホや印象派が特に好きなわけではないのだが、大学1回生の頃、ゴッホの書簡集を読んだ。色彩の探求の話の後に必ず金の無心をする弟テオへ宛てたものがほとんどだったと記憶している。オレのテオはどこにいるんだろう?全く絵が売れないのに新しい時代の表現を追い求め続けられる精神力はすごい。結局気が狂ってしまうわけだけど。SNCF駅から旧市街に向かう途中にいかにもキチガイのおじさんがいた。片方のズボンに切り込みをいれてひょろりとした白い足が露出している。夕方にも見たからここの住人か?彼も芸術家なのか?
ノーマークのアルラタン博物館の前を通ったら、入場料1euroと書いてあったので入って見る。肖像画、ローマ建築装飾の細密画、人形や衣装、監視のお姉さん達もアルルの民族衣装を着ている!それに船の模型やジオラマなど盛りだくさんの展示で当たり。

南仏の各都市には何故かメリーゴーランドがある。
ローヌ川の畔でぼんやりしてから17:30頃ホテルにチェックイン。部屋は簡素だが流石に50euro出すとクーラーとドライヤーとシャンプーもついてる。日本で言う3階、窓から向かいのレアチュー美術館のオレンジ色の屋根瓦が見える。19:30までホテルで休憩して夕食へ。駅からホテルの途中にあったギリシア料理の店に行ってみる。カバブ4.5euro+赤ワイングラスでよかったんだけど450clのカラフ?4で8.5euro。9時過ぎまで飲んだくれて昼の11.9より満足度高い。ホテルに戻り、今日は余裕で部屋の実測まで完了。内開きの木製ガラス戸に遮光の扉が丁番で取り付けられているのが特徴。朝食付きで57euro以上が南仏で分相応の満足いけるホテルのグレードかな。photos166枚。