2009年04月16日

新業務報酬基準

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ケンプラッツの新業務報酬基準に関する記事
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090410/531884/
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090413/531971/
が目にとまったので、皮算用をしてみる。
設計料の根拠となっていた旧建設省告示1206号が廃止され、国土交通省告示第15号が2009.1.7に制定施行された。
来年の仕事の予定はまだ何も決まっていないので、とりあえず一級建築士事務所を登録し直すことになると思うので、海外にいても日本の建築法規の改正はチェックしておかなければならない。

長谷川逸子さんは<個別性が非常に高く、「標準業務」という概念にあまり馴染まないように思う。>とコメントしているが、多くの建て主は建築を(空間)芸術と思っているわけではなく、設計料をいくら出すべきか、建築士に相談する時にまず気になる事項だ。建築士もいくらお代をいただくか、どのようにその根拠を説明するか、しばしば悩むところである。「15号も旧1206号同様、絵に描いた餅」という声も既にでているが、目安はないよりあった方がいい。工事費ベースから床面積ベースに改められたのは前進ではないか。例えば仕上をビニールクロスにするか金箔張りにするか設計の手間はほとんど変わらないわけだから。

「詳細設計の必要な戸建て住宅150uの標準業務量は工事監理まで全て含めると、1,054時間相当、約130人・日で経費を直接人件費と同額とした場合、技術料別で設計監理料は概ね700万円。」という試算も紹介されているようだが、
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(全国)」(2008.3.25)の建築士2970円で略算をすると、
 詳細設計が必要なもの
  1054時間×2970=313万円 +経費(×2)=626万円 
 詳細設計+構造計算が必要なもの
  1407時間×2970=417万円 +経費(×2)=834万円
業務内容が増えているので請求額も増えるわけだが、3300万円の建設費で従来の目安10%=330万円の倍になるわけで、発注者が理解を示してくれるのかどうか?

国土交通省告示第十五号
http://www.icba.or.jp/kenchikushiho/gkousyu/gkousyu_shiryo_1.pdf
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(全国)」(2008.3.25) →2970円
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20090402/531699/

建築基準法というのは最低の基準として強制力があるのだけど、国土交通省告示第15号が建築士の最低報酬を保証し発注者に強制力をもつものであれば、ダンピングで質が劣化することも防止できるし副業や出稼ぎに走らないでも済む。(トラヌタヌキになってしまうのか。。。。)姉歯事件というのは困窮した建築士が不正に走ったという側面もあるわけで、業務報酬の最低基準を遵守させる罰則がないことには。。。。。




posted by May_Say at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

管理建築士講習

二年後に日本に帰ってから考えればいいのだけど、
「改正建築士法」で管理建築士は講習受けないといけなくなるんですね。
東京は8月27日〜29日東京ビッグサイト、H23.11.28までか。
http://www.jaeic.or.jp/kk.htm

役人が自分たちの仕事と天下り先を増やしてるだけじゃないの?
確認申請だってザルだったり恣意的だったんだから、
建築士のプロフェッションに任せて、抜き打ちで違反を摘発してペナルティを課したらいいんじゃないの?
計画を把握するのに、建築計画届みたいなものはいると思うけど。
建築指導課や消防の事前協議ってのがそもそもおかしい。法令条例が明文化されてれば、その通り計画するだけなのに、協議なんてあると、書いてないことまで公権力の名の下に強要され、恣意的な法の運用がされることになる。設計も工事監理もしたことない連中になんで審査されなきゃいけないわけ?

昨年の建築基準法改悪で住宅着工数は30%以上減り、新築マンションは70%減、2007年10月〜2008年5月までの8ヵ月間の建築、建材、不動産等企業の倒産件数の累計は81件。官製不況と言われている。
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p080601.html
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080612/523096/

個人の零細事務所は隙間産業だからあまり景気には関係ないが、手続きが煩雑になり、申請と許認可の見通しが立ちにくく、ものすごく仕事がしにくくなった。そんなメンタリティも日本を脱出してチュニジアに来ることを後押しした。一時避難か?マーケットは世界か?

建築士法23条で、他人の求めに応じ報酬を得て、設計、工事監理、(--省略--以下「設計等」という。)を業として行おうとするときは、一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造建築士事務所を定めて、その建築士事務所について、都道府県知事の登録を受けなければならない。
24条で建築士事務所を管理する専任の一級建築士、二級建築士又は木造建築士を置かなければならない。
とあって、建築士事務所の登録更新は五年ごとであり、この6月にうちの事務所は更新できなかったので、名実ともに日本での設計活動はお休みです。15年間よくがんばった>自分。2010年に再登録、管理建築士講習を受けることになるでしょう。

posted by May_Say at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月04日

仕事の道具/CAD

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建築CADソフト、VectorWorksのバージョンアップ案内(→12.5)が届いた。
バージョンアップ代55,650円。高いよ。それだけメリットがあるのか?
インテルCore2プロセッサ対応になったわけだが、PowerPC用で十分動いてるし。
細々した改良新機能も5万以上の価値があるとは思えない。

今回からVectorWorksDX(ベクターワークス デザイナーズ エクステンション/Designer's Extension)というパッケージができて、これまでのユーザーは「拡張ツール集」という対応になっている。Google Earthへの取り出し機能とか、造園、舞台照明、機械設計への主に3D機能の拡張。

サポートの対応とかバージョンアップの度に高額の料金をむしり取られるビジネスモデルに嫌気がさして、数年前から3DCGはShadeを使っているので、2Dの方は、まだアップグレードしなくてもよさそうだ。

費用対効果、コストパフォーマンスに対する消費者の目は年々厳しくなっているわけで、とりわけ建築 CADの分野ではJwcadという高性能のフリーウエアがあるので、よほど使えるものじゃないと17万円、RenderWorksをプラスして20万円以上、DXだと30万円超は出せないよ。

Macユーザーは他に選択肢がないからVW使ってるとこもあるんだから。

ちなみに世界でシェアが大きいといわれるAutoCADはAmazonで
LT 2007 コマーシャル スタンドアロン149,780円

たぶん学校や職場で最初に覚えたソフトをずるずる使い続ける人が多いのではないか?複数のソフトの操作方法を一通りやっても使ってないとすぐ忘れるし、取引先や協力事務所からの要望でもないと乗り換えは難しいだろう。過去のリソースをどうするかという問題もあるし。
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2007年01月24日

ファックスはもういらない?

またまた
D-FAXサービス長期未利用に伴う利用契約解除のご案内」
が届いた。
相手がこちらにFAXをすると、メールに添付ファイルとして届くサービスをもう何年も使っているのだけど、仕事のやり取りはほとんどメールに図面、PDF,JPG等のファイルを添付するので、ファックスを送受信する機会がほとんどなくなり、上記の案内が来るたびにとりあえず更新している。

電話機のファックスで送る必要があるのは決まったフォーマットで要求される年に1、2回で、繋いでると建材や新刊の営業ファックスで用紙を無駄にするだけなので、電話専用にして電話番号にFAXしてくるものは受け付けないことにしてる。

FAX番号が名刺にないとおかしいか?っていうのもあって、今まで更新してたのだけど、わざわざ白黒で画質の悪い書類をやり取りする意味はないし、そろそろFAXはありませんって言ってもいい時代になったかな?
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2007年01月21日

メンバーが足りません@調布駅前シェアオフィス

「メンバーが足りません」って井原正巳の骨髄バンクドナー登録推進CMがあったけど、調布駅前シェアオフィスもメンバー募集中です。
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調布駅東口歩1分のライオンズマンション6階、48平米(14.5坪)を4人(事務所)でシェアしていますが、一人が新居建築を契機に勇退することになり、新メンバーを募集します。

広さは専有部1.9m×2.7m(1坪半)で通常月の家賃+光熱費は約3万。
広さの増加には対応可能。6月満期ですが即入居も可能。
詳しくはこちら↓
http://tsk-associates.com/top/office605.htm

posted by May_Say at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月08日

プロトタイプの話

プロトタイプ(prototype)というのは、原型、手本、標準、模範といった意味。プロダクトや商品開発の分野では試作品、試作機。大量生産に移る前に問題点を洗い出し改良を加える為の工程である。

自動車メーカーの場合は世界のモーターショーで製品化前のコンセプトカーが発表されることが多い。(日産テラノート/2006年 ジュネーブモーターショー)
携帯電話会社も次世代端末のプロトタイプを発表してマーケティングの一環に取り込んでいる。(INFOBAR 2 /au)

建築の場合は、戦後の高度成長期に大量の住宅を供給する必要から工業化住宅や公団のLDK規格が発達した。設計手法をマニュアル化することでスキルの低い設計者でも一定以上のプランをまとめられ、工法的にも熟練大工を必要としない簡略化へと向かった。

現在でもそうしたマーケットは以前継続しているが、ハウスメーカーが建築家をブランド化する動きを経て、設計者や建築プロデューサー等が主導する受注のたたき台としてのプロトタイプが台頭している。

「安藤忠雄」のようにブランド化してしまえば、引く手数多で営業の必要などない。しかし建て主には敷居が高く見える。そこでハウスメーカーが著名建築家を担ぎ、「デザイナーズ住宅」と称して建築家テイストを消費していく。ダイワハウス×鈴木エドワード=EDDI's House のような。

建て主はなかなかゼロから発想できないし、どんなものがいくらくらいで建てられるのか分からない状態で依頼するのは不安だったりする。できれば、融資や工事のことなんかも1パッケージで楽をしたい。でも人と全く同じモノは嫌。それで、プロトタイプをたたき台に個別にカスタマイズしていくことになる。

2003年に書店でたまたま「Proto House 建築家がデザインする家/失敗しない建築家選び。/抽選で1名様に、建築家が無料で基本プランを進呈するFAX相談書付き!(¥980)」なんて本を見かけて、こういう営業もあるのかと思ったものだ。

現在では、建築家は登録事務手数料5万円、工務店は登録料20万円、成約時に登録している建築家とサポート工務店からそれぞれ15万円ずつ(工事費が3000万円未満の場合)というビジネスモデルになっている。やはり集金のしくみをつくる側が儲けて零細設計事務所はピンハネされる側である。

小規模設計事務所では広告宣伝を打つことはあまりないと思うが、営業費として費用対効果がどうかというのが登録するかどうかの判断材料になりそうだ。建て主にとっては、プロデュースサイトを利用せずに自力で建築士を見つければ、登録料や成功報酬の負担を軽減し、その分を設計に注力してもらえる。

Proto Houseは広告制作会社出身の桑原あきらという人が九州を拠点に立ち上げたしくみ。一方、設計者が主導しているのが、9坪ハウス。1952年に増沢洵設計により建てられた自邸「最小限住居」をベースに5原則を抽出し、複数の建築家によって現代にカスタマイズするしくみ。5原則とは、「1:平面は正方形(3間x3間)のプランとする、2:3坪の吹き抜けを設ける、3:外形は14.8尺の切妻屋根、4:丸柱を使う、5:メインファサードには開口部を設ける」である。運営しているのはコムデザインの岡崎泰之氏。現在12人(組)の建築家に固定されているもよう。

また、同社が手がける「東京ハウス」は敷地形状により、「うなぎ、旗、カド」のプロトタイプを提示している。「建築家の設計するオートクチュールでもなく、住宅メーカーの商品化住宅でもない、建築家によるプレタポルテ住宅」という位置づけ。

確かにこういうマーケットはあるのだろう。家づくりというのは楽しいものだが、たいへんなことでもある。忙しい仕事の合間に家づくりに全力投球できない人もいる。手軽に楽にちょっとおしゃれな空間に住みたい。コーポラティブハウスの分野でも草創期に都住創が展開した濃いぃコミュニティ空間を0から創出していくより、昨今では都市デザインシステムの半オーダー的なほどほどの付き合いが主流になっているのではないか。

「1000万円台で住宅を創ろう!」をキャッチフレーズに「建築家がてがけるシステム住宅」を唱うProject1000では、「サポートボックスタイプ」「サポートウォールタイプ」「中庭タイプ」という3つの基本タイプを用意し、特殊解は山下 保博氏の「アトリエ天工人」に誘導するという戦略のようだ。プロジェクトの方は格安の客引きが奏功し、フランチャイズ的に全国展開をしている。

仕事というのは、ある人に集中し、ない人には、まるっきりないものなのだ。

敷地ごとに広さ、形状、法規、周辺環境など千差万別な日本では、プロダクトのようにプロトタイプをそのまま建設するのは難しいが、受注のきっかけとして、設計業務のメニューに加えてみるのも一考の余地がありそうだ。零細事務所としては家づくりの面白さや家とともに成長して行く意味を訴え続ける方法を模索していくしかない。
posted by May_Say at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月08日

建築士法改正案が衆院通過

11月30日午後の衆議院本会議で可決
(1)現行の建築士に定期講習を義務付ける
(2)建築士試験の受験資格を見直す
(3)「構造設計一級建築士」「設備設計一級建築士」と呼ぶ専門資格者制度を新設し、一定規模の建築物について、その専門資格者による法適合チェックを義務付ける
(4)設計の一括再委託や工事の一括下請けを全面禁止する

うーん、建築士に定期講習を義務づけるなら、人の命や人生を預かる医師、弁護士、教師にも義務づけてもらいたいものだ。

そもそも耐震偽装の問題は、設計業務をしたことがない役人や民間検査員がプロを審査するという確認申請という制度が問題なのであって、建築士が責任を取って設計ミスで人命が失われたら終身刑など厳罰にすればいいのだ。医師が治療計画や手術計画をいちいち役所にお伺いたてることなどないし。

受験資格については、大学院の2年や教職、役所は実務経験とは言えないと思うし、一級建築士なのに自邸の設計もできないような人がいるのはおかしい。やはり資格の問題じゃなく、信用や保障システムの問題なのではないか。。。

「定期講習は3年ごとで修了考査の合格が必要」――建築士法改正案が衆院通過
posted by May_Say at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

屋根も壁も取り払え!

トップライトで露天風呂のように明るい水回り
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バリアフリーで繋がる安心
階段踊場下で中途半端な位置に設置されていた便器(故障中)と白蟻が発生した浴室を解決するというのが主目的。
2階が半間セットバックして下屋となっていたので、天井、屋根を取り払ってトップライトとし、北側で湿気がちだった部屋に最大限の最高と通風を確保しました。また、便所、浴室間の壁を取り払って一室空間とし、床レベルを揃えることで将来の介助に対応しつつ、広々とした視線の広がりを実現。開き戸も透過性のあるポリカーボネートを嵌めた引戸に変更して暗かった中廊下を明るくし、普段は開け放つことで水回り、廊下、子供室と連続した空間を南北に風が吹抜けていきます。
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posted by May_Say at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月04日

MacBook

新しいMacを導入!
ちょっと奮発して黒!
仕事の道具は効率に関わるのでけちらない!
Mac miniはVectorWorksのファイルがクラッシュする不具合があって、時々version8に出力してファイルを復元できるようにしてだましだまし使っていた。RAMも512MBじゃ力不足でちょっとストレスだった。DynabookC7も起動時間が異様に遅くなってきていてデフラグしても直らないし、冷却ファンのネジが緩んで来たのかやたらうるさいしで、忍耐の限界に近づいていた。

Shadeのレンダリングをちょっと比較してみたところ、3〜6倍早い!
そして、なんと、自宅で何処かの無線LANが繋がり、契約しているADSL 1Mコースより早い! 
ADSL解約しようか? \2461→\315で月に約二千円の節約、年間で2万円以上!
HP容量100MB→10MBになるのでデータを整理しないといけないのと、メーラーから送れないのでWebメールを使わないといけないという問題はある。

しかし、iBookを使っていた時に買ったMini DVI-VGA アダプタが見当たらない。これがないとプロジェクターに繋げない訳で、また事務所と自宅の棚卸し状態。。。。

MacBookでバリバリ働くぞ!
posted by May_Say at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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