2007年05月19日

歌舞伎かぶけばかぶくとき

日本にいるうちに伝統芸能を堪能しておこう、と東銀座の歌舞伎座へ。
開場前の劇場前は人でごった返しているが、金曜昼の部のためか、60代70代80代のばあちゃんが8割方占めている印象。毎日芝居に旅行にと悠々自適な世代。そういう人達は時にイベントをダブルブッキングしてしまったり、とりあえずキープしといたけど体調がすぐれないからやめとこう、とかでチケットを余らせてしい、もったいないので私のところにも回ってきたりする。

木曜のクローズアップ現代でデイビッド シプラー氏のインタビュー、アメリカのワーキングプアの特集をやっていたけど、今や貧困率の世界1位はアメリカで、2位が日本なのだそうだ。20代30代40代は企業の中枢で働く勤労者かワーキングプアでいずれにしても平日昼の部歌舞伎でまったりなんてほとんどの人はできないのかもしれない。

で、演目は、
一、泥棒と若殿(どろぼうとわかとの)
二、天覧歌舞伎百二十年記念
  歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
四、女伊達(おんなだて)

泥棒の話が場面転換もあり普通のお芝居っぽく楽しめた。
勧進帳や女伊達は邦楽が気持ちよく半分くらい意識を亡くしていた。


家に戻ると、なんと! ブータン政府から派遣要請が取り下げられたという連絡が! すっかり行く気満々だったのに、今年度中のブータン移住はなくなった。次善の策としては、チュニジア、ドミニカあたり考えてみるか。チュニジアはアフリカ北部エーゲ海沿いで大学時代4年間フランス語をやっていたから猛復習すればなんとかなるか?

ドミニカは中米ハイチのお隣、キューバ、ジャマイカも近い。仕事ついでにあのへんの音楽を生で聴きたいって気もするが、ネックはスペイン語。モトジメは大丈夫ですみたいなこと言うけど、スペインは2日ほどしか滞在したことがなく、3ヶ月そこらで一から話せるようになれるとはとても思えん。。。。。

posted by May_Say at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月06日

日生劇場@日比谷

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ブロードウェイでトニー賞2部門獲得したミュージカル「スウィーニー・トッド(Sweeney Todd)」が宮本亜門演出・振付、市村正親、大竹しのぶ主演で上演中なので見て来た。

日生劇場は何度かレポートしているが、いつ行っても心地よい劇場だ。村野藤吾の設計で1963年に竣工(僕が生まれる前だ!)。天井が面白い。1階ロビーはアールデコ調の幾何学的構成、ホワイエは大きな有孔板の二重天井、ホールはアコヤ貝のうねる曲面。壁の細かい大理石積、螺旋階段手摺など素材感とディテールの密度が昨今の建築とは違う。エントランスのガラス積みもいい。

S席なのに2階かよ?と一瞬思ったが、2列目でオーケストラピットは見えるし、舞台とホールの雰囲気が堪能できるいい席だった。1階の前列だとたまに床面が見えないホールもあるし。

演目の方は、職業柄、舞台装置とその転換、舞台美術、音楽がホールの空間をどれだけ有効に使っているかが気になるのだが、なかなかよくできていた。パイ屋と理髪店が主要舞台なのだが、精油工場のような配管がモチーフの舞台装置で、船上や屋敷、精神病院など変幻自在に展開する。

日比谷界隈、取り壊し予定の三信ビルがまだあった。シャンテの裏のゴジラ、前からあったっけ?千代田区のねじれた車止めはよくない。
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posted by May_Say at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

オセロー@東京グローブ座

SN270149.jpg新大久保にある東京グローブ座で上演中の舞台「オセロー」(作:W.シェイクスピア、演出:平幹二朗)を見た。

東京グローブ座は、1998年に磯崎新の設計監修により、ロンドンのグローブ座をモデルにシェイクスピア作品を上演する劇場としてオープンした。都内でいつでも行けると思っているうちに、パナソニックグローブ座は赤字で閉鎖され、2002年にジャニーズに買収され、8年が経ってしまった。エントランス前には磯崎の妻、宮脇愛子のワイヤーアート「うつろい」がある。

劇場は水戸芸術館のホールをちょっとチープにした感じ。舞台を八角形に客席が2階、3階と囲む七客席あまりのなかなかいいスケール。1階中央最前列は演出上黒い布が座席に掛けられ、使われていなかった。2階の舞台横の席も同様。今回見た席は、2階の上手から2晩目2列目。手摺は通路正面は若干高く、客席前は明らかに1100mmなさそうだ。多角形平面の頂点にある手摺延長上の球状装飾物は客席の視線を遮り不満の声が聞かれた。

オセローは、シェイクスピアの四台悲劇のなかで最も完成度が高いと言われている作品で、ベネチアを舞台にムーア人の将軍オセローが部下のイアーゴの謀略に踊らされて妻デズデモーナへの嫉妬に狂い殺してしまうという話。巨大な親子扉状の壁面と椅子数客というシンプルな舞台装置で、演技で見せるなかなかの舞台だった。

月曜の昼とあって、9割以上が中年以上の女性。古典文化は高齢者に支えられているという感じ。歌舞伎の方が若い女性客が多い気がする。隣のオバチャン、トイレの消臭剤のような香水プンプンで参った。女性の皆さん、観劇の際は化粧、香水、薄めでお願いします。

posted by May_Say at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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